【レビュー】おすすめのCPLフィルターを紹介!使い方や注意点は?K&F Concept Nano-X

今回は一眼レフカメラにつけるCPLフィルターについてのレビューです。

今までレンズの保護フィルターはつけていましたが、CPLフィルターに関しては完全に初心者でした!

そもそも、CPL?PL?何それ?という状態でした、笑

実際に初めてCPLフィルターを使用してみた感想や使い方、実際に撮った写真などを紹介、注意点などをレビューしていきたいと思います。

なるべく自分のような初心者にも分かるように書いていきます。

記事の執筆にあたっては、K&F Conceptより製品の無償提供をしていただくと共にレビューの依頼を頂いております。

そして今回レビューするCPLフィルターは以下です。

公式サイトの商品ページはこちらから。

そもそもCPLフィルターってなに?

簡単に言うと、下記2つの効果があります。

  1. 水面やガラスに映る反射を取り除く
  2. 青空を鮮やかに映したり、虹を綺麗に映せる

大きく分けるとこの2つがメインの用途になるかと思います。

そして、言葉の意味ですが、

Circular Polarized Light(サーキュラーポラロイズドライト)の略で、日本語で言うと円偏光フィルターと言います。

ちなみにCPLもPLも効果は同じと考えてOKです。今は殆どCPLになっているはずです。

偏光膜というものをガラスとガラスの間に挟んで、回転させ偏光膜の向きを変えると、反射を抑えることができるという仕組みです。

自分は小学校の頃に渓流釣りに親と出かけた時に、偏光サングラスを借りて、川の中の魚が見えやすくなったの覚えています。

意外と身の回りにこの仕組みが使われているんですよね。パソコンやテレビの画面も同じですね。

77mm MRC Nano-X 円 偏光 CPL フィルター

さっそくK&F Conceptより提供いただいたCPLフィルターをレビューしていきます!

私自身が初めてのCPLフィルターなので、ドキドキです。

まずは外観から。

ツルツルとしたプラスチックのケースにフィルターが入っていて、しっかりしている感じ。

さっそく取り出してみましょう!

フィルターはすんなり取り出せないくらいしっかりはまっていました。

取り出してみると、普通の保護フィルターとは違って、表面は少し暗めになっています。

保護フィルターと比較

もともと使っていたKenkoの保護フィルターと比べてみます。

右側が、今回のCPLフィルターです。

普通の保護フィルターと同じくらいの薄さで、表面は暗いので撮影時は若干シャッター速度が遅くなります。

CPLフィルターの使い方

一番のポイントは、クルクルと回せるように2重構造になっているということ。

おそらく、何も知らない初心者は、CPLフィルターはつけただけで効果があると思い込んでいる人もいると思います。

よ~く見ていただければわかりますが、文字の書いてある所の下半分が、ギザギザしているのが分かりますでしょうか?

その部分をレンズにはめて、文字のある上半分をクルクル回して、反射が消えるようにしたり、そのままにできたりするわけです。

これはフィルターだけを手に持った状態で、ちょっと回してみるだけでも効果がすぐに分かります。

明るいところがあったり、暗いところがあったり。

購入したらまずは、手で持ってレンズを取り付ける側から覗いてみましょう。

それでは、実際にカメラのレンズに取り付けてみましょう。

今回取り付ける機材は、

  • ボディがNikonのD500
  • レンズがSIGMAの17-50 F2.8

となっております。

保護フィルターをレンズにつけた状態で、その上からCPLフィルターを付けることも可能です。

さらにそこから、レンズカバーを付けることもできちゃいます。

ただし、原理原則はCPLフィルターのみを付けるようにしましょう。

これが、保護フィルター+CPLフィルターを取り付けた状態。

両方付けてしまうと、解像度の低下やコントラストの低下を招くのでやめましょう。

たくさんのガラスを通すことになるので、普通に考えてやめたほうが良いです。

ということで、レンズにCPLフィルターだけを取り付けましょう!

取り付けて、時計回りに回せば下のギザギザの部分がハマります。

こんな感じです!

取り付けるときに、回しすぎるときつく締まりすぎて取れなくなります…。逆に緩すぎるとすぐ取れるので注意が必要。反射を消す時に使うときも、半時計回りに回すと取れる可能性があるので、時計回りに回しましょう。

もし取り外せなくなったら?

外に風景撮影に行った時に、フィルターを外して効果の違いを確かめようとおもったら、さっそく回しても外れなくなりました…。

その時は、近くのコンビニでゴム手袋を購入して回したら、すぐ取れました!

ただ、基本は輪ゴムを何本か用意しておいて、フィルターに巻き付けて回せば同じ原理で簡単にとれます。

こんな感じで後は回すだけです。

さて、肝心の撮影の効果に関してレビューしていきたいと思います!

CPLフィルターの効果

最初に、お伝えした通り、大きく分けると反射除去青空のコントラストを強くすることが可能です。

実際に写真を撮ってきたので、見てみましょう!

反射除去の効果

これはかなり効果があってビックリしました。

いくつかのシチュエーションで見ていきましょう。

ショーウインドウ

フィルター効果なし(フィルターは付けています)↓

フィルター効果あり(フィルターを90°回した状態)↓

全然違いますよね?

ほぼ反射が消えています。

川の流れ

フィルター効果なし(フィルターは付けています)↓

フィルター効果あり↓ フィルターを取り外した状態↓

今回も2枚目は反射が軽減されていますね。

3枚目はフィルターを取り外した状態でも撮影してみました。

ほぼ変わりませんね。

池の水面

フィルター効果なし(フィルターは付けています)↓

フィルター効果あり↓ 北海道の冬で池はほぼ凍っていましたが、唯一凍っていないところで撮影しました。

残念ながら鯉は泳いでいませんでしたが、泳いでいたらばっちり映るくらいに反射が消えていました。

青空の効果

CPLフィルターを付ければ、青空はより青く、白い雲はよりくっきりと映ります。

撮影した日が天気は良かったんですが、白い雲が少なかったです…。

フィルター効果なし(フィルターは付けています)↓

フィルター効果あり↓ 比べるとはっきりと空が青くなっているのが分かります。

この時のホワイトバランスは、ポートレートのまま手持ちで撮っていたはずです。

ビビットにしていなくても、いい感じでコントラストが濃くなります。

他の被写体の雰囲気を壊さずに空だけ濃くできるので凄く良いですね!

フィルター効果なし(フィルターは付けています)↓

フィルター効果あり↓ 今度はもう少し白い雲もたくさんあるときに撮影に行きたいと思います!

CPLフィルター撮影の注意点

このフィルターの効果を最大限に生かすためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。

反射除去の角度は30~40°

例えば、観光バスに乗っていて、外の風景をバスの中から写したいとします。

反射している窓とレンズはほぼ平行になります。

この場合、角度がないので残念ながら反射は除去できません。

ポイントは、真正面にある反射は除去できないということ。

フィルター効果なし(フィルターは付けています)↓

フィルター効果あり↓

こんな感じで、真正面から反射を除去しようとしても、全く効果が表れません。

被写体とレンズの角度を30~40°くらいにして、若干斜めから撮りましょう。

青空効果は太陽を背に向ける

太陽に近いところの空をCPLフィルターで撮っても効果が表れません。

つまり、逆光での撮影は意味がありません。

よくCPLは逆光じゃ効かないというみたいですが、これは反射除去とは関係なく、青空を移す時のコントラストの場合のみです。

なるべく太陽から遠い空を撮る事で、CPLフィルターの効果を実感できます。

レンズフードを付けて操作できない

フィルターをレンズに着けた状態で、レンズフードを付けてしまうと、フィルターを回せないんです…。

ちょうどフィルターの部分に穴が空いていて操作ができるフードもあるようですが、基本はフードを外して使うことになります。

CPLフィルターのメリット・デメリット

実際に初心者である私が使ってみて、感じたことを上げていきます。

メリット

  • 表現の幅が広がる
  • 撮影できる場所が増える

これは、カメラを趣味で続けていると大きなメリットになります。

外に撮影に行きたくなりますよね。

例えば動物園で、ガラスが反射して動物がうまく写らなかったのも、CPLフィルターがあればキレイに写せるんだよな~とか思います。

ポートレートというよりは、外での風景撮影を始めるきっかけになりそうです。

あと、今回紹介しているK&F Concept 「Nano-X MRC CPL」 両面マルチコート 円偏光フィルター 77mmに関しては撥水(はっすい)性があるので、水を弾いてくれます!

実際に試してみました。

水を1滴たらして、ブロアーで吹き飛ばせば、レンズに跡が付くこともなくキレイになりました!

デメリット

  • シャッター速度が落ちる
  • すぐ取り外せなくなる
  • 説明書がない

これは、仕方ないですけど、フィルターを付けているだけで暗くなります。

暗くなるという事はシャッター速度が落ちます。

シャッター速度が落ちるということは、ISOを上げないといけないので、画質が落ちるということです。

あとは、フィルターの回し具合によっては、部分的に暗くなったりムラがでる場合もあるようです。

そして、きつく締めているわけでもないのに、素手で回しても取り外せなくなり、結局輪ゴムかゴム手袋で取り外すことが多いです。

また、説明書がないので、自分で勉強するしかないです、笑

YOUTUBEで分かりやすく説明している動画があったので、これが参考になるかと思います。

総評

長々と書いていきましたが、個人的な感想としては、

凄く良いです!!

今までは、バレーボールの撮影だったり、ポートレート撮影しかしてきませんでした。

これからは、CPLフィルターを付けて風景撮影に行きたいな~と思いました。

夏は山登りをすることもあるので、旅のお供になること間違いなしです!

今回、K&F Conceptから記事の依頼を頂けて、本当に感謝しています。

有難うございました!

値段としては、高価な方に入るのかもしれませんが、クオリティーは間違いないのでおすすめです。

CPLフィルターに関して初心者の自分でも、楽しく写真を撮る事ができました。

まずは、試してみましょう!

公式サイトの商品ページはこちらから。

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